未破裂脳動脈瘤が見つかった患者さまへ
未然に防ぐために一度ご相談ください
医療法人社団時正会 佐々総合病院
未破裂脳動脈瘤と診断されたら
未破裂脳動脈瘤があなたの頭の中に発見されたら、おそらくびっくりされることでしょう。直径3mm未満のものは破裂の可能性がきわめて少ないため、治療の必要はなく、経過観察となることが多いです。
しかし、見つかった動脈瘤のサイズが小さいからといって、必ずしも手術が必要ないというわけではありません。自然破裂の危険性と患者さまの動脈瘤治療の安全性とを十分考慮して適切な治療を行います。
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未破裂脳動脈瘤が破れる確率は?
動脈瘤3mm以上で破裂する可能性があり、3~4mmの動脈瘤の年間破裂率※は0.36%、5~6mmでは0.50%、7~9mmでは1.69%、10~24mmで4.37%というように、大きくなるほど破裂率が上昇します。さらに25mm以上になると年間33.40%もの高確率で破裂すること、また部位による違いもあります。
なお、脳動脈瘤の大きさや位置、年齢、家族歴などを総合的に評価し、脳動脈瘤の破裂を予防する治療を実施します。
※2012年に日本人における未破裂脳動脈瘤の大規模調査研究(UCAS)

未破裂脳動脈瘤の治療
脳動脈瘤は、出血をすることでくも膜下出血をきたし、生命を脅かすことがあります。しかし、未破裂のまま経過し、そのまま重大な問題を引き起こさないこともあります。そのため、病気が指摘された際に治療介入を行うか、それとも経過観察でよいのかを見極めることが重要となります。
しかし未破裂脳動脈瘤は、薬物療法で小さくなったり、その破裂率が下がったりする効果は証明されていません。自然に治ったり、消えたりすることはほとんどありません。
手術を考えるべき未破裂脳動脈瘤の特徴とは
- こぶが大きい、二段になっている
- 動脈瘤が増大傾向にある
- 眼球を動かす神経が麻痺するなど神経症状がある
- 本人のQOLが低下し、手術の希望が強い場合
- 70歳以下で重大な全身合併症がない

開頭する必要性のない治療方法
脳動脈瘤コイル塞栓術
脳動脈瘤コイル塞栓術は、主に足の付け根からカテーテルを挿入して脳動脈瘤のコブの中にコイルを詰めて留置する治療方法です。コイルを詰めることにより、血栓ができ、破裂の危険性を抑えることができます。血管の中を通して動脈瘤への治療を行う血管内治療のため、脳の深い位置にある動脈瘤も治療の対象になります。また、開頭する必要がないことから、患者さまへの負担が少ない治療方法とされています。ただし、動脈瘤の根治性は脳動脈瘤クリッピング術より低いことに加え、コイル塞栓術に特徴的な合併症として、操作による動脈瘤破裂、脳梗塞、血管解離、穿刺部出血や仮性動脈瘤、手術中の脳梗塞予防のために使用する抗血栓薬の副作用、治療機器の破損や血管内残存、放射線による脱毛や皮膚炎などがあります。

開頭して直接確認しながら行う、
より根治性の高い治療方法
脳動脈瘤クリッピング術
未破裂脳動脈瘤の主要な治療の1つである脳動脈瘤クリッピング術は、開頭して直接確認しながら動脈瘤のコブの根元にクリップをかける治療方法です。完全にクリップがかかれば、破裂の危険性や、その部位が再発する可能性はほぼ皆無になる根治的な治療となります。手術後に合併症や後遺症などが残ってしまうこともごくまれにありますが、歴史の長い治療方法で長期的な治療成績が周知されている治療法です。
脳動脈瘤コイル塞栓術でも、脳動脈瘤クリッピング術でも重篤な合併症は5~10%程度と報告されております。
低侵襲な治療を探されている方や
自分に合った治療を探されている方はお気軽にご相談ください
こんなお悩みありませんか?
- 経過観察するか不安
- より体の負担の少ない治療を受けたい
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医師紹介
- 佐々総合病院 脳神経外科 部長
- 福田 直
- 難易度の高い動脈瘤に対しても、患者さんへの負担を考慮した治療を
難易度の高い動脈瘤に対して、バイパスや頭蓋底手術の技術を取り入れ、より安全性の高い手術を目指します。必要に応じて手術と血管内治療の利点を組合したハイブリッド治療も行っております。破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血に対しては、24時間体制での対応と、救命だけではなく機能能力の再獲得を目標とした取り組みを行っています。
- 主な得意領域 難易度の高い脳動脈瘤に対する直達手術(バイパス・クリッピング術、頭蓋底外科手技)
病院紹介
医療法人社団 時正会 佐々総合病院

よくある質問
破裂率は低いものの、破裂する可能性はあり、破裂した際の生命予後や機能予後は同等に不良です。患者さまの受け止め方次第で治療を行います。
動脈瘤が大きくなり周囲の脳や中枢神経を圧迫すると神経障害を認めることがあります。
頻度の多いものとして複視があります。また破裂した際はくも膜下出血や脳出血となり、生命予後、機能予後ともに不良です。
治療目的は破裂予防であり、破裂予防の根治性を第一に考えます。
動脈瘤の部位・大きさ・血栓の有無・動脈瘤そのものの圧迫による症状の有無・その他の合併症の有無などの患者様や動脈瘤の状態を詳細に評価したうえで、より効果的で副作用の少ない治療を提案いたします。
カテーテル治療、手術治療ともに合併症がなければ退院後すぐに働くことができます。
ともに全身麻酔は必要であり、全身麻酔後の影響等で入院期間の倍程度の自宅療養期間を取る場合もあります。
はい。大丈夫です。その場合は無料メール相談からご連絡ください。後日頂戴したメールアドレスへご返信いたします。
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